Typical biosphere
(2009)
Photo:(C)Tomas Svab
私は以前に雑誌で水草や小エビと水、バクテリアなどがガラスの球体に封じ込められた商品を見たことがある。
たしか「小さな地球」というキャッチコピーだったか。私はその透明な空間のサイクルを想像して胸を躍らせもしたが、
同時にほのかな疑問を感じていたのも覚えている。
その疑問の答えは後にアリゾナのバイオスフィア2計画の失敗によって実証されることになる。
ただ、その失敗の原因となった生態系の複雑さとそれを制御できなかった研究者たちに生じた心理学的な問題を考えると、
それが科学の限界ということにとどまらず、現在地球上に起こっているさまざまな問題そのものに思えてならない。
そもそも私たちはこの限られた空間の中で何を望んで暮らしているのだろうか。